【競技結果】無良崇人選手 3位 / 第86回 全日本フィギュアスケート選手権大会

2017年12月21日(木)~12月24日(日)に第86回 全日本フィギュアスケート選手権大会が、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で開催され、鳥取県スケート連盟登録の無良崇人選手(洋菓子のヒロタ)が出場。

無良選手らしい力強い演技で85.53点の3位スタートとなったSP「ファルーカ」に続き、FS「オペラ座の怪人」も素晴らしい内容で172.88点と、今シーズン自己ベストとなる合計258.41点で最終3位となりました。

無良崇人選手 3位 / 第86回 全日本フィギュアスケート選手権大会
2017年12月25日 日本海新聞 1面

オリンピック代表最終選考会ということで、2位以内を強く望んだ今大会でしたが、惜しくもあと一歩及ばず。

オリンピック代表選手にこそ選出されませんでしたが、それでも無良選手自ら位置付けてきた「スケート人生の集大成」をまさに体現した、感動的で記憶に残る演技でした。

「鳥取から平昌五輪を目指す」と、2014年に父親で無良隆志コーチの出身地である鳥取県スケート連盟登録選手となった無良崇人選手。

この4年弱、鳥取県のスケート関係者、ファンも、一緒にオリンピックに向かって夢が見られた事、本当に良かったと思います。

試合後の親子そろっての涙も素敵でした。

私たちも今大会の結果を誇りに思います。

大会後には、ツイッターで無良選手の話題がトレンド入りするなど、全国からも感動や称賛の声を沢山頂きました。

沢山の応援、本当にありがとうございました。

オリンピック代表選手に決定した、宇野昌磨選手、田中刑事選手、羽生結弦選手、宮原知子選手、坂本花織選手、須崎海羽選手・木原龍一選手ペア、村元哉中選手・クリス・リード選手ペアの皆様、おめでとうございます。

皆様の実力を十分に発揮できることを期待しています。

また同時に、無良崇人選手は、2018年1月22日~27日に台湾で開催される「ISU 四大陸フィギュアスケート選手権大会 2018」への出場決定、そして平昌オリンピックへの補欠登録が発表されました。

次戦でも素晴らしい演技を期待したいと思います。

第86回 全日本ファギュアスケート選手権大会

開催期間:2017年12月21日(木)~12月24日(日)
開催地:武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)

順位 選手 合計 SP FS
1 宇野昌磨(トヨタ自動車) 283.30 96.83 186.47
2 田中刑事(倉敷芸術科学大) 267.15 91.34 175.81
3 無良崇人(洋菓子のヒロタ) 258.41 85.53 172.88
4 友野一希(同大) 231.21 78.16 153.05
5 村上大介(陽進堂) 230.95 80.99 149.96
6 須本光希(浪速高) 225.76 72.93 152.73
7 日野龍樹(中京大) 223.61 68.22 155.39
8 佐藤洸彬(岩手大) 214.85 77.98 136.87
9 山本草太(愛知みずほ大瑞穂高) 208.27 72.88 135.39
10 鈴木潤(北海道大) 207.39 66.83 140.56
11 三宅星南(岡山理大附高) 199.95 68.77 131.18
12 川原星(福岡大) 199.37 67.74 131.63
13 壷井達也(邦和スポーツランド) 198.71 63.35 135.36
14 中村優(関西大) 198.16 65.75 132.41
15 本田太一(関西大) 192.87 59.75 133.12
16 佐藤駿(仙台FSC) 185.52 57.77 127.75
17 櫛田一樹(岡山理大附高) 181.29 60.06 121.23
18 山田耕新(SMBC) 177.40 61.01 116.39
19 木科雄登(金光学園) 174.13 56.16 117.97
20 梶田健登(明大) 172.57 58.65 113.92
21 唐川常人(日大) 169.86 56.64 113.22
22 中野耀司(明大) 159.34 56.56 102.78
23 佐上凌(明大) 154.16 63.05 91.11
24 渡辺純也(関西学院大) 153.91 54.01 99.90

演技後コメント

(演技終わって今の気持ちは)本当に一言で言い表すと、温かい声援の中で、今までで一番気持ちよく滑れた4分半だと思います。このフリーで自分がやり切るところまでいかなければ、その先もないし、この全日本という舞台で、最後まで自分らしく滑りたいということを今日の公式練習が終わってから考えていました。最初のスタートから自分らしく滑ろうと思っていましたし、何より昨日の宮原(知子)選手のフリーの演技を見て、あれだけ人を感動させるような演技を自分もしたいと臨みました。スケートカナダから自分でも分からないどん底を味わいながら、そこからやっとここまで戻ってこられたんだなというのを感じましたし、ここからは選考がどうなるかというところだと思うので、自分の中で悔いはないです。

(大歓声は聞こえたか)最後にルッツを失敗してしまったんですけど、その前のサルコウを降りたあとくらいから盛り上がっているのは、自分でも感じていましたし、終わった瞬間、「わー」っという歓声の中で、やっと自分らしいスケートができたなというのを痛感しながら、あいさつするような形で、最初から最後まで自分らしくやれたかなと思います。どれだけ自分らしく滑ることができるかと、どれだけ見ている方たちに自分らしさをどれだけ伝えられるのかでスタートしたので、4回転1つにしてしまったのですが、最後のルッツ以外は自分らしく滑ることができました。ここまで来たらどういう結果になっても、悔いはないなという演技ができたというのと、今季のスタートからやっとここまで戻ってこられたという安堵(あんど)感を感じました。

(前回のソチ五輪の選考会から、あと4年やると決めたことを振り返ってどうか?)すごく長かった感じもしますが、気づいてみたら今季が五輪シーズンというところからスタートして、基本的なことを含めて、成長できたかなというシーズンを少しずつ重ねてきて、全日本でようやく自分らしいスケートが戻ってきたのかなと。あとは一番緊張する舞台でそれが出せるかというところを考えてきたので、ショートが終わって、試合の心地よさというか、ここ一番でやるしかないというところでやっと自分らしさが出せたと感じましたし、それをフリーにつなげられて本当時に充実した4年間だったなと思います。

(何が苦しかった?)五輪という舞台が近くなればなるほど、自分の想像している位置と自分の調子がかみ合わないことが多くて、どうやっていけばいいのか、ずっと分からない中で、むちゃくちゃにやればやるほど足をケガしたり、靴を壊してしまったりで、いろいろなことがシーズンスタートしてあって、調子が上がらない中で、スケートカナダを迎えました。そこから気持ちを切り換えて、全日本に向けてやっていくことを考えての1カ月半でした。本当はこれをシーズン最初から出せたらもっといいところで全日本に持ってこられたかもしれません。でも逆にこの苦しさがあったからこそ、全日本で自分らしい演技ができたと思うし、いろいろなことを学ばせてもらった1年だったなと感じます。

参照元:Sports Navi

また今回の全日本選手権には、鳥取県スケート連盟の合宿や鳥取県大会にオープン参加している木科雄登選手(岡山)も初出場。

SP・56.16点で23位スタートした木科選手は、FS・117.97点で、合計174.13点・最終19位と順位を上げました。

これからの活躍が期待されます。

無良崇人選手 3位 / 第86回 全日本フィギュアスケート選手権大会
2017年12月25日 日本海新聞 スポーツ面

 

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